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2018年 10月 8日 理系科目の演習法(蛯名)
こんにちは!
最近面白いなと思った数列はシルベスターの数列の蛯名です!!
シルベスターの数列はフェルマー数と似たような性質を持つ数列で、二重指数的に発散することが知られています。気になる方は蛯名まで。
さて、本日のテーマは
「理系科目の演習法」
です!(文系の方すいません、、、)
理系の方にとって必ず身になるような話をしていくので、最後まで読んで頂けると嬉しいです。
まずざっくり理系科目(数学・理科)の演習において大事なことを言うと
「演習以前に定義・概念が体に染み付いているか」
が何よりも大切です。
入試現場では、普段の演習の時とは比べ物にならないくらい緊張するため、正常な思考ができなくなる可能性が大いにあります。
そのような中、
「えっと、こういう問題ではこの解法を使って、たしかこんな公式があったから、、、」
と考えることはあまりできないと思って下さい。
息を吸うように問題を処理していって下さい。
イメージとしては、
皆さんは朝ごはんを食べたり、歯磨きをしたりするのを意識的に行ってないですよね?
ご飯を食べるにはまず箸を中指と人差し指でおさえて、、、歯を磨く時は歯磨き粉をブラシに付けてから口にブラシを持っていって、、、
みたいなことは考えないはずです。
でも、皆さんも小さかった頃はお母さんにご飯を食べさせてもらったり、歯を磨いてもらったりしていたはずですから、どこかしらのタイミングで上の行為を無意識的にできるように鍛錬した時期があったということになります。
(あまりその記憶がないとは思いますが、、)
そのうちお腹が空いたなと思ったら勝手にご飯を買って食べたり、歯が汚れたなと思ったら勝手に歯を磨くようになりましたよね。(「どうやって歯ブラシを持つんだっけ」などと思うことなく)
それと同じです
「ここで微分するんだっけな、、、」「確かエネルギー保存則が、、、どう成り立つんだっけ」「半反応式はたしか、こういうやり方で作って、、、」
と考えるのではなく、無意識的に、
関数の特徴を知りたいなと思ったらさらっと解析したり、反応比を知りたいなと思ったらあっさりと元になる反応式を書いたり
といったことができるようになってほしいのです。
先にも言ったように、入試現場は普段のように落ち着きながら腰を据えて考えたりすることはできないのです。
だからこそ、ものの定義や概念がしっかり身についてないと、本番では考えが思いつかなくなり、
よくある言い訳として「緊張して解法が思い浮かばなかった」「解答速報を見れば案外簡単だったけどその場の限られた時間ではできなかった」と言う受験生が多数生まれるのです。
僕自身の経験として、気づいたら手が動いて問題が解けてた、後から思い返してみるとどうしてこのような発想が浮かんだかはよくわからないけど勝手にそういう風に考えてた、ということは多々発生します。
最終的には解法に当てはめて問題を解いた記憶は一切ありません。
ご飯を食べたり、歯を磨いたりするように数学や物理・化学の問題が解けていました。
このような状態にになるためには普段から
「何故解答ではこのように解くに至ったのだろうか」
「その解答の根底にある執筆者の気持ちはなんだろうか」
ということを考え、単に解法暗記にとどまることのない演習を高い集中力で且つ大量に行うことが大事だと思います。(小さい頃箸の持ち方を教わり、毎ご飯ごとに箸を持つ練習をしたように)
僕は理系科目においては合格に至るまで延べ40年強の第一志望校の過去問をこなしました。
この努力は裏切らなかったと思います。
理系科目を伸ばす演習にトリッキーな手段は無いです。
上に挙げたことを意識して素朴な演習を繰り返すこと。
それが唯一のオススメの演習法です。
是非参考にしてくだいさい。
↑僕が理系科目の勉強に使ってたノートです。